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草々草子

全略出来ればどんなによかったか。

古典落伍 らくだ

ここにある男がおりまして、そいつぁまた大層なろくでもねえ奴で器量も悪し、愛想もなくたまに動いたと思えば下らない戯れ言と糞ばかり、のっそのっそと垂れ流すようなモンが、呼ぶ名もねえってんで誰が言ったか「落堕者」をせめて可愛くひらがなに「らくだ」と裏でヒソヒソされるような奴でございました。

本当ならこいつが死んだところから物語が始まる訳でございますが、今日のお話は落伍物語、幕間の息抜き、舞台裏をちらとお見せする余興。真打ちが語るには少々役不足というものだ、折角なんで語る口を変えましてこいつ自身に話をさせてみましょう。

と言うわけで私です、何某です、らくだです。突然ですが筆というものは存外気まぐれで、手に吸い付いては離れたくないと喚き紙上で暴れ回ることもあれば、面倒くさいと指を噛んでまでその体をわざと床に放らせることもあります。それは滅多に私の頭の文字を書きたい欲求と噛み合わず、また今日の起き抜けも例外ではありませんでした。欲とは裏腹に頭を捻れども捻れども出てくるのは「眠い」の二文字ばかり。こいつぁいけねえと思い熱い湯をサッと浴びて頭を冷やすとあら不思議、今まで馬鹿の一つ覚えだった脳みそが「お腹がすいた」と言い出しました。

外に飛び出しラーメン屋でチャーハンだけかっ食らい、家に帰って「さあ仕事だ働け」と呼びかけた頭から帰ってきたのは「ぐう」。ついに寝やがったなお前さん、もう許さねえ意地でも起こして何か書かせてやる、とここに取り出したのは先日18歳の誕生日記念にTSUTAYAで借りたアダルトビデオ5本。さあどうだ食らいやがれ、その腹立たしいぐうの音を止めてやろうと見せつけたはいいが、頭は相も変わらず「ぐう」。よくよく考えてみれば絶対に食いきれない量の飯を机に並べられたところで、途中の苦しみを想像すればいただきますの前にげっぷも出るというもの。仕方がないから本来の役割を果たせず在庫と死ぬアダルトビデオ達をTSUTAYAの返却boxに納めなければ、折角だか棺々納(かんかんのう)ということで、踊りを踊りながら納めようかと。

姦ー官能ーー、七ー連泊ーぅっと。ちょいとフレーズを間違えてしまったが、いいや。

それにつけても閑々脳(かんかんのう)。看看奴(かんかんのう)と手を振り叫べば、読んだ人間皆かんかん。

どの「かんかんのう」が正解なのか、どうぞ調べてみてください。では本編までの時間が押していますので、私は早いとこトラフグを食べて死ぬとします。さあ皆々様、ここまでつまらない話に耐え待ちに待った真打ち登場、どうか私が死んだ祝いに赤飯でも食べながらどうぞ。あの世から皆様の噴飯を楽しみに、さようなら!

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