草々草子

全略出来ればどんなによかったか。

トゥルーマン・ショートショート

私は、いつになったら冗談を言い終える事が出来るのでしょうか。20年と半年ほど、生まれてからついぞ湧いたことのないウィットの泉を幻視したまま、365日24時間生き恥を道化に代えてこそいますが、私と言う番組の視聴率もそろそろ限界に達したころでしょうか…

無題

少年は液晶とにらみ合いをしていた。筆の一歩も進まないその悲しさに頭を抱えてしまいそうで、その水晶体に反射した白紙が網膜を焼いていきそうで、とっさに目を閉じるか、さもなければその端末を拳と叩き込んでしまいたくなった時、猫がキーボードの上に飛…

喜劇-私幕 やもめ

裸すら我が人生の喪服としましょう。 普段コースチャのように小難しいようでまったく単純なことを言っています私ですが、昨今押し殺していた人間性に中身を食い破られてしまいました。大雑把に言えば私は日々に努力とやらを重ねるようになり、そして欲を抱え…

キッチン(無し)

私がこの世でいちばん好きな場所は台所だと思う。だって、今私の家には無いから。 という事で恥ずかしげもなく、今日はお日柄も私の筆が走っているという事もあって最悪ですね。と挨拶を軽口と叩き流しましょう。そうだ、先日私のこの駄目人間という概念の言…

一夜千秋物語(昔話)

つまらないから千文字程度でも読破に5年かかったような気がすることでしょう。 先に言っておくが、存外普通で何もかもつまらないぞ。 むかしむかし、19年と少しくらいむかし。世に一人の男の子が生を受けました。何のことはないふつうの子供で、ふつうに人生…

愚さ枕

アランスミシーと申します。山田太郎ともジョン・スミスとも言いますか。何でもいいでしょう。まあ、いつもの如く例の如く龍が如く長々しく、ただオチを考えていない故の尻切れトンボであるのも相変わらず。字書きを始めましょう。 暫し、というか半年ほど字…

吾輩はエゴである

いつか初めての言葉遊びに使ったような気がしますね。それではおよそ皆さんのご想像のつきます通り「名前はまだ無い」と始めましょう。 さてにゃあにゃあと鳴けば人が寄ってきます猫とは違いまして、私がどれだけ大きな声で叫ぼうと見向きし通報はすれど自ら…

hamletにて(弱き者、汝の名はメンヘラなり)

hamlet→小さな村,村落,集落.⇒COMMUNITY【類語】 ということで、この場所が心地が良くて仕方がない私が適当なことを言いますが。先に言っておきます、私は弱者でもメンヘラというものでもありません。私は病人にすらなれない程度の強さを持って生まれてしま…

豚に真珠婦人

いつの話であったろうか、高校時代の私がお金を持っている時であるから、正月からそう遠くない時期であったと記憶している。何より、大勢で笑った息の白かったのを覚えている。私は人間の死と色恋云々を除いて基本的に何事にも執着を持たないが、それは私の…

憂き雲

タイトルを憂き国と迷い、書き出しを皆さんが知っている「長いトンネルを抜けると」と書き出そうかとも思いましたが、タイトルとは一番最初に目に飛び込んでくる言わば文字書きの顔。さらに言えば今は選挙が云々の真っ只中、「憂き国」などと書き込んだ暁に…

伽哩工船

おい地獄さ行ぐんだで!と呼ばれず飛び出ず特に豪勢な効果音をも伴にせず、私が文字を書いています。何某、名前の無い普通の人間です。 さて私がここ2か月ほど、非正規労働に勤しんでいた事をご存知の方はいらっしゃらないと思います。私の普段の言葉をそこ…

あの素晴らしい哀をもう一度

何某はさよなら惨憺二度来ぬ始末...かと思いきや、思い立ったが仏滅。今日は呼ばれてもいないのにアンコールに馳せ参じた次第。 と言っても書く話題にも持ち合わせが無く、あったとして140字の箱庭に納めようと四苦八苦した挙げ句、ただでさえ内容の無い滓を…

(Of)all days 沈丁花の空費

今週のお題「好きな街」 らしいです。また恥じることもなく全面的に提供されたお題を使って適当に。 といっても、私には語るべき過去がありません。いや敢えてお話しすれば皆さんの抱腹絶倒が目に浮かぶ...とまでは言い過ぎましたが、少しクスリと来る程度の…

そして全てを題無しに

さて、このブログは元より徒然に、皆様を道連れに、今の世において一番と言っていいほど貴重な時間を無為に帰すべく始めた非生産的活動です。恥も外聞もありません、「更新が疲れた」と大嘘をついては不定期宣言をするという冗談も適当に使います。そこで「…

惰性門

今日に関しては「下人」ですと名乗れないのが辛いところ、そんな身分すらとうに私からは消えているのです。さて、惰性で続けてきたこのブログですが、今回で最終回ではありません。ただ、毎日のようにタイトルをどこかの創作物から持ってきて弄りこじつける…

アルジャーノンに徒花を

けえかほおこく? どうも、現代のチャーリーゴードンこと何某です。実体と名前を持たないが故に何にでも喩えられるのは便利でよいですね。ちなみに彼と違って私は全編を通して知性を手に入れません。故に最期まで葛藤も愛なく、幸福に一生を終えるまでのほの…

古典落伍 らくだ

ここにある男がおりまして、そいつぁまた大層なろくでもねえ奴で器量も悪し、愛想もなくたまに動いたと思えば下らない戯れ言と糞ばかり、のっそのっそと垂れ流すようなモンが、呼ぶ名もねえってんで誰が言ったか「落堕者」をせめて可愛くひらがなに「らくだ…

野に開く穴のように

ぼ、ぼくは、おにぎりは別にそこまで好きじゃないんだな。 だからぼくがどぶねずみだからって、穴におにぎりは転がさないで欲しいんだな。 どうも、齢18にして現代のエドモン・ダンテスこと何某です。彼と違うのは、この薄暗い岩窟から出たところで伯爵を名…

散文クッキング

今週のお題「給食」 らしいです。私には語るべき話題というものに持ち合わせがなく、「記念すべき第一回にて打ちきりか」などと感慨に浸って、いませんでしたが、そんなブログにすら適正のない私に救済の手が差し伸べられました。 してはてなブログから提供…

名前のない哀鬱

初めまして、この度ブログを開設するに至りました。まずはこの場所の紹介から。 コンセプトなし、主張なし、思想なし、笑いなし涙なし。人間に例えてみれば骨組みも筋肉も皮も内臓もありはせず、ただ生命維持装置に脳が一つ繋がれているようなものだと思って…